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風花空心スペシャルインタビュー 1


このインタビューは『風花空心』の出版にあたり、
湯川潮音と東野翠れんも、普段はお互いにあまり話し合わないようなことを伺いました。
湯川潮音にとっては初めての書籍であり、
「本を作る」という新しい世界の扉を開いたことになります。
でも、まずは「二人のはじめまして」に時間を巻き戻してみます。
『風花空心』は実はもうそこから始まっていたかもしれないのです。



<第一回> はじめまして。


---潮音ちゃんが初めて翠れんちゃんの写真を見たときの印象を具体的に教えてください。

湯川潮音:(以下 潮): 「湯川潮音2枚目のミニアルバム『うたのかたち』を作っているときで、
たまたま翠れんの学校の学園祭で展示されている

写真を見たんです(二人とも高校生でした)。
大きくプリントされた写真だったんだけど、光がすごく柔らかくて…」

東野翠れん(以下 翠): 「私の妹が寝転がっていて、そこにブラインドから
光が差し込んでいる写真ですね。初めて現像所に頼んで
大きく引き伸ばしてもらった写真です(のちに作品集『ルミエール』に掲載)」

潮: 「そこで他にもいろんなものを見たんだけど、翠れんの写真は、
そこに在ることがとても自然だなと思うような写真で、ずっと心に焼きついていました。」


---それで翠れんちゃんに写真を撮ってもらいたいと?

潮: 「『タイド&エコー』のジャケットで初めて撮影を体験して、そのときに、
私は自分が心から身を任せられる人に撮ってもらいたいんだなという風に思ったんです。
もともと写真を撮られるのが得意じゃなかったのもあって…それで翠れんの写真に出会って、
この人ならと思ってお手紙を書いたんです。まだお互い何も知らないときに」

翠: 「この前、部屋を整理していたらそのお手紙が出てきたんだよ!
まだ出来上がってない歌詞のコピーが入っていました。
それが“うたのかたち”に入っている曲の歌詞になったのかな。
それと“うたのかたち”のCD-R。とても丁寧な自己紹介が入っていたのを覚えてる。
キリンのイラストの便箋に書いてあった」

潮: 「そうだっけ!?あ、思い出したよ。すごく緊張して手紙を書いた!」

翠: 「私もすごくどきどきしながら読んだよー!ジャケットの撮影のお話も初めてだったし」


---翠れんちゃんは潮音ちゃんの曲を初めて聴いてどんな印象だった?

翠: 「遠くに感じたな…。私も写真は撮っていたけど
自分の中にはまだ完成していないものの塊があちこちにある時期だったから。
潮音ちゃんが送ってくれた曲と歌詞を自分ではすぐに解きほどくことができなくて、
だから何度も何度も聴いたのを覚えています。
まだ潮音ちゃんの顔を知らないから“どんな人なんだろう”と想像していました。
でも、本人が自分で手紙を書いて私に送ってくれたことがすごく嬉しかった。

それで電話したのかな」

潮: 「その電話を私は荻窪駅のホームでとったの。電車に乗ろうとしていたときで、
“あ、東野さんからだ”と思って電車を降りた。よく覚えてる、そのときのこと」


---もう発売されていた『タイド&エコー』じゃなくて、

作っている途中の『うたのかたち』を送ったのはどうして?

潮: 「『タイド&エコー』はカヴァーアルバムで、『うたのかたち』からは
自分で曲を書き始めてもいたし、何か新しいことが始まっていたから、
それを見て欲しいという気持ちが強かったんだと思う。
自分でジャケットのことを考えるようになっていたし、
ひとつひとつを自分で決めていきたいと思っていたんじゃないかなぁ」

翠: 「そうかも。撮影の打ち合わせのとき、潮ちゃんはいろんなことを
はっきりとお話してくれていた気がする」

潮: 「そう?何か、初めて会ったときのことがぼんやりしていてよく覚えていないな」


---二人ともお互いの作品のほうが印象的だったのかもしれないね。
そして“うたのかたち”のジャケットの撮影当日のそれぞれの気持ちはどうでしたか?

潮: 「私は不思議と肩に力が入っていなかったのを覚えてるよ。
何もないところから始めることにすごくわくわくした。」

翠: 「潮音ちゃんの撮影は初めてだったのに、友達を撮る気持ちにとてもよく似ていた気がする。
一緒にいて心地よかったのは覚えてる。ほら、潮ちゃんは可愛いでしょ?
だから、そのままの潮ちゃんを可愛く撮りたいって思った。
朝早い撮影で、高円寺の町を二人で歩きながら撮ったんだけど、
まだほとんどお店は開いてなくて、あちこちに閉まったままのシャッターの前で撮ったんだよね。
二人で街を渡り歩いていた」

潮: 「もしかすると今よりも自然だったかもしれない。
二人だけの撮影だったし、ただ無心に翠れんと何かを作ろうとしている感じだったよ」

(つづく・・・・第二回は、8月28日(月)掲載予定です)





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インタビュー/ 監修:SOUK
協力:
リトルモア

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